●主演は「岡尚美」。972年、スナックで働いていたところをスカウトされ、丘ナオミの芸名で活躍。1977年、岡尚美に改名後は、日活ロマンポルノだけでなく、渡辺護や高橋伴明監督のピンク映画、『殺人遊戯』など一般映画にも進出し、1979年には第一回ズームアップ映画で助演女優賞を受賞した。
●小水一男の脚本をベテラン渡辺護が執拗な煽情タッチで演出したこのドラマは暗い時代を背景に情欲の極致を描いた異色作。競演の「日野繭子」、「可愛ひとみ」の熱っぽい演技も見逃せない作品。
ストーリー
松吉は妻の光子と組んで旅回りのお座敷ショーで生計を立てていた。尼僧姿の光子を縛り上げて犯すという残酷なショーは土地の客を異常に興奮させた。しかし胸を病んでいた光子に先立たれ、松吉は根なし草の生活を送っていた。憲兵隊上がりのボスの世話で、どうにかまともな生活ができるようになった松吉は、死んだ妻と生き写しの女・辰子と知り合う。女には結核で死期の迫っている絵描きの夫がいた。松吉はこの夫のために、目の前で辰子を地獄のような緊縛責めで拷問することになるのだが…