セールス・ポイント/解説
"●今作の見所は三代の女性を演じる『日野繭子』。可憐な女性の早苗、世を斜に構えるような雰囲気を漂わせる純子、したたかに強く生きる陽子を見事に演じ分ける『日野繭子』は、名実ともにこの時期のピンク映画を代表するスター女優となった。
●「小水一男」の異色のシナリオを、ポルノの秀才「渡辺護」が意欲を傾注して演出したこのドラマは、宿命の血を
受けて生きた三人の女の異常な欲情を描いた注目の問題作になった。"
1980年 劇場公開作品 映倫番号:19986
ストーリー
これは三代にわたる女の業の物語である。昭和16年、暗い戦争の日々。若い岡村早苗と柳健児は恋人同士だったが冷たく仲を割かれ、早苗は将校に犯されて妊娠した。そのとき生まれた娘は売春婦となり、早苗の恋人だった健児とめぐり会って肌を合わせたが、健児は痛いほどの悔恨から自殺した。娘はたった一度の関係で女の子を出産。その子は長じてクラブのホステスになり、今は実業家になっている祖父に望まれて囲われた。祖父と孫娘は地獄の愉悦にのめり込んでいったが…