望田は筋金入りの詐欺師。しかし今回ばかりは相手が悪かった。証券会社のOLから500万円騙し取ったが、実はその筋の人物の情婦だった。ほとぼりを冷ますために逃げ込んだ温泉旅館。中年紳士を装い宿泊していたが、大作家に間違われたことから同じ宿泊客の女子大生さやかに文学論をでっちあげ、小説に於ける性描写の実践といいながら、いただいてしまう。折りしも旅館は経営危機。金貸しの相沢は借金のカタに女将の美鈴の体を狙っている。翌日、露天風呂にいる望田に女がモーションをかけてきた。その場で女を抱くが、その女が相沢の妻、房枝と知って驚くが…