梅雨、その昔は水無月といった。雨が降るおかげで欲求を発散できない、憂うつな季節である。しかし女たちは湿気を吸い上げては濡れていく。秘めたる欲望をどんどん溜め込んでは卑猥に脹らんでいき、堰を切ったように体外へと放出するのだ。そこへ出来た水溜まりにオアシスを求めるがごとく集まってくる男たち。そう、既に女の罠に俺たちはハメられている…!